みなさんこんばんわ。今日は日中雨でして、相当ぬれる苦労をしてきました。ただ、既に寒い時期は去ったと見えて、指がしびれるような事態にならずにすんだことが幸いでした。では、早速、引用文からご覧ください。
仕事を失う派遣社員らをターゲットに、格安で物件を貸す代わりに家賃滞納時に強引に退去を迫る、住まいの貧困ビジネスが横行している。舞台のほとんどは敷金、礼金なしの「ゼロゼロ物件」。違法性が高いといわれるその実態を聞いた。
「家賃滞るや・・・勝手に鍵交換「出て行け」」夜勤明けで東京都府中市のアパートの自室で寝ていた土田雅彦さんは、奇妙な気配で目を覚ました。07年11月の昼過ぎ。布団の足元に、背広姿の見知らぬ男が立っていた。土足だった。
「誰ですか」
「家賃どうするんですか」
男は部屋を契約した業者。確かに数日間、滞納していた。当時は登録型の派遣社員で、仕事が減り、収入は1ヵ月ゼロの事も。男はすぐ払えないのなら大事な物へやにもどっただけ持って帰って出て行け、と言った。
追い出され、目の前でシリンダー錠を交換された。5分程度の早業。何日かネットカフェに泊まった。
この時は祖母に払ってもらい、部屋に戻った。しかし住んでいた1年半で鍵を十数回変えられ、そのたびに家賃に加え、「生存確認出張料」「施設再利用料」などの名目で2万円以上を追加で支払った。
入居は07年1月。派遣で勤めていた自動車工場で仕事が減り、やめると同時に寮を出なければならなくなった。たくわえがないまま急いで物件を探しているとき、この業者の「敷金、礼金なし」の条件が魅力的に映った。
ゼロゼロ物件は都市圏で増えている。土田さんは昨年10月、家賃意外に払った金額の返還や慰謝料などを求めて業者を提訴した。弁護団は「鍵の交換や侵入は明らかな違法行為。滞納後に支払った金は名目も不合理だ」とする。業者は取材に応じていない。
土田さんは08年6月、寮付きのパチンコ店の仕事を見つけ、部屋を出た。「滞納する自分も悪かったが、すぐ追われるとは思わなかった。引越し用の費用がなく、出るに出られなかった」と話す。
「追い出し屋横行、被害急増」賃貸の連帯保証をする保障会社が退去を迫る行為も頻発している。「追い出し屋」と呼ばれ、被害は関西を中心に目立つ。
大阪府枚方市の男性は、派遣の仕事がなくなり家賃を3カ月分滞納していた昨年11月、保証会社に部屋の鍵を換えられた。実家の母にも保証会社から頻繁に電話がかかり、「息子はうそつきだ」と怒鳴った。母は突発性の難聴になり、内縁の妻は一時、寝付けなくなった。消費者センターに対応を任せると、こうした行為はやんだ。
国土交通省によると、追い出し行為に関する相談は05年4月から08年12月までに全国で計190件。07年度から急増した。室内の所持品を無断で処分された例もあった。
「賃貸住宅追い出し屋被害したい策会議」事務局長の堀泰夫司法書士は「鍵の無断取替えなどの違法行為は被害者の滞納への負い目と法の無知に付け込んでいる」と指摘。「貧困層に無理に貸して取り立てる構造は闇金融に似ている。それが住居を舞台に行われ、不況で苦しむ人々の生活を根本から崩している」と話す。(引用ここまで。3月4日分)
この引用文の内容の感想といたしましては、強引な追い出し以上に、「追い出し屋」と言う主張の方に違和感を大きく持ちました。
わたしも、ささやかながら「大家」でもありますので、貸す側の立場を主観的に述べてみます。マンション一部屋持つのは大変で、当然、そこにはローンと言う物が必要でして、貸すとなれば、長く住んでくれる人の方が良いと思います。何しろ、空室だろうと、ローンと管理費はかかって来るので、しっかり家賃収入はあってしかるべきであります。
さて、こうした賃貸契約では敷金、礼金の類はつき物ですが、わたしの場合は家主代行業者を介して「大家」をやっているため、この種の物はそちらへ行ってしまいます。礼金にしても、新規入居者募集の手数料名目でこちらへは来ません。
それは別としても、敷金は入居者が出て行く時に、掃除代やフローリングや壁紙交換なんかの費用が差し引かれ、家賃滞納があった時には、さらに差し引かれます。となると、「ゼロゼロ物件」の場合は、なおの事長期間住んでくれる方が大家としては好ましいのではないのでしょうか。逆に従来のやり方ならば、短期間で入居者が代わってくれる事で、それらによる収入が見込める訳ですからね。
なにやら、あくどい業者が続出しているように見受けますが、その実態は、商品を廉価で売るだけでの事であって、闇金のケースとは正反対なのではないのでしょうか。無理やり貸付なんて記述に関しても、分譲マンションじゃあるまいし、賃貸で「押し貸し」のようなケースがあったとでも言うのでしょうか。
そもそも「追い出し屋」と言うからには、その行為によって利益が出ると言う前提があるべきでしょう。しかし、時代劇や落語を見てみる分には、いんごう大家と言う者がいても、別段、家賃滞納を奇貨に利益を追求していると言うケースに出くわした事はありませんでした。これが金貸しならば、債務滞納してもらった方が貸す側として好都合な場合はありますね。借金のかたに、若い女房、妙齢の娘、代々伝わる家宝、商売をするための許可証の類、身代。それらがターゲットにされる場合が往々です。
しかし、家賃滞納の方とは言いますと、退去でしかありません。なるほど、追い出される側としてはたまった物ではありませんが、追い出す側としても、別段得な行為とは必ず言えないでしょう。既存の入居者を住まわせておいても、収入にならないと言うのであれば、ある意味、そこは空室と同じ訳で、それならば追い出して、新たに金になる別の入居者を求めた方が良いと言うのは大家として当然の発想でしょう。
そこには、追放を通じて利益を追求する発想がある訳ではなく、金を払わない者には売れないと言う常識に基づいて動いているだけに過ぎず、別段、貧困層を食い物にする闇金の類とは次元がずれているのではないでしょうか。
繰り返しになると思いますが、追い出して、新たに入居者を求める必要がある事を考えれば、そのようなリスクのありそうな人には始めから貸さない事の方が貸す側としては好ましいと思います。
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