みなさんおはようございます。わたしは昨日よりようやく休みに入りましたが、曇天状態でたいした外出もできない状態にあります。そんな天候の良くない日ではありますが、それでもそれほど気温は低くならないと見えて、夜は、後頭部と背中に蓄冷パックをタオルに包んだ物を敷いて冷やさないと、寝苦しくなってきました。
では本題に行きましょう。まずはいつもの通りと言うか、引用文をご覧ください。
日本国籍を求めていた「フィリピン残留日本人二世」6人の申し立てが東京家裁で却下された。この問題では初の却下。日中間では政府間の協力で残留孤児の日本国籍取得がほぼ問題なく進んでおり、「日比でも同じ方式を」と訴える。
3月24日、東京高裁に抗告した後、記者会見したコンスタンシア・マサエ・ヨシミさんは日本語で「愛国行進曲」を歌い、父親と自分の名前を「吉見政七」「政江」と漢字で書いた。
父親は熊本県出身の「タナカ・ユキチ」と言うパセンシャ・サダコ・タナカさんも「証城寺の狸噺子」など4曲を披露した。フィリピン国籍もなく無国籍の2人は「父は日本人。日本国籍を認めて欲しい」と訴えた。
残留日本人二世は戦前のフィリピン移民と現地の女性との間の子供たち。04年から103人が証拠や資料を家庭裁判所に提出して新しい戸籍を作る「就籍」を申し立て17人が許可を得た。しかし、3月11日に初めて6人が不許可となった。当時の国籍法では、父親が日本人なら子供は日本人だ。だが、東京家裁は行方不明になった父親が日本人と確認できないなどとした。
二世と申し出ているのは約3000人、うち800人は身元が分からない。第二次大戦で地上戦が繰り広げられたフィリピンでは婚姻や出生の書類が類焼したためだ。
戦後、関係者の証言などを元に再登録されているが、今回の却下はそれが信用できないとする判断。多くが再登録の資料を元に就籍を申し立てている二世たちに危機感が広がる。
同じ身元未判明でも、中国残留孤児は、これまでに約1400人が日本国籍を取得した。日中間では両政府が作る「孤児名簿」があるため、就籍作業がスムーズだ。代理人の河合弘之弁護士は「日比間でもそれに見合う物を作るべきだ」と訴える。この問題に関して外務省は二世らの調査費用を出すなど協力的だが、厚生労働省は静観している。
フィリピンへの移民はマニラアサ栽培などで多いときには約3万人の豊かな日系人社会を築いた。戦争で一、二世が日本軍に徴用され、敗戦後に強制送還された。二世やその母親であるフィリピン人女性は残された。
二世は反日感情の元で差別され、教育も受けられずに貧しい生活を強いられた人が多く、アイデンティティの確認は切実だ。それに四世まで在留資格を得られるため、家族で来日して働き、現地で最下層になってしまった日系人社会を底上げしたいと言う思いも強い。(引用ここまで。4月27日分)
すでにこのブログでも取り上げたフィリピン移民二世問題ですが、繰り返しわたしは批判的ですね。
まあ、ドイツ軍なんかも、ソ連からの撤退の時にドイツ協力者の同道を許可して、ソ連軍到来のおりの迫害から保護したと言う事を考えれば、敗戦時に一世、二世の引き上げの時に妻子の同道をしなかったのは失敗だと思いますが、さりとて、いまさら、二世に対して国籍をやると言うやり方が良いとは思いません。
そもそも、徴用された人が敗戦時に日本へ行ってしまった事を強制連行だと言うのであれば、それをフィリピンに引き戻すべしと言う形で問題解決が図られるべきではなかったのではないのでしょうか。それらの人にとっては、フィリピン定住は自分の意志なのですから、そう言う主張の方が筋が通っていると思います。
戦前の国籍法うんぬんにしても、父親がフィリピン定住を前提にしたと言うのであればナンセンスな主張だとは思わないのでしょうか。結局の所が、自分の今の立場が悪いくじだったからで、出し惜しみの古証文のごとき行為をしているのに過ぎないのですよ。よしんば、フィリピンでの立場が順調に進んでいて、そこで生涯をまっとうしても良いと言うのであれば、フィリピンで国籍を取得した方が良かったと思うはずです。
こうした問題でわたしが常に最も不快に感じるのは、自分の父親は日本人だ。その証拠があると言う主張です。その種の証拠があるのであれば、フィリピン人が母親だと言う証拠だってあるはずなのに、そっちの方での主張が全くないのはどうしてなのでしょうか。別段、フィリピン人の母親が死んだと言う記述もなく、曲がりなりにも母親がフィリピン人だと言うのであれば、少なくもと、フィリピン国籍を主張できる根拠として問題ないはずなのに、無国籍で通して来た人がいると言うのは正気の沙汰でしょうか。
よく、この種の問題が中国残留孤児と同次元で論じられる事があるようですが、あちらの方は、子供が現地の人に里子に出されたと言う事情があるからで、少なくとも、母親が現地の女性であると言う、フィリピン移民二世の場合とはおのずと条件が異なっている事を思い直すべきです。
要するに、これらの連中は瑣末な縁でも日本との関係を利用して自己の利益を追求しようとする薄汚い根性を持っている、私生児を産んだ母親と同次元の連中に過ぎません。もし、日本国籍を欲したかったら、父親が日本人だからと言う、これまで長年フィリピンに住んでいた実績を否定するような主張をせずに帰化申請を行うべきであります!
安易な国籍取得は反対! クリックお願いします。<(_ _)>
クリックをよろしくお願いしますです。(人∀・)タノム
テーマ : ニュース - ジャンル : ニュース