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脱北も案外裏取引で成り立っている部分もあるのだろう

金正恩の「秘密警察」が手を染める悪徳三昧の新商売


北朝鮮では、様々な「権限」が利益を生み出す。取り締まりの権限を持っている機関は、取り締まりを行うよりも、その権限を振りかざし、ワイロをせびり取る。

中国と国境を面する地域の保衛部(秘密警察)は、今起きている違法行為にとどまらず、過去の違法行為で人々を脅迫し、カネを巻き上げていると、咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

鉱山都市の茂山(ムサン)に住む李さんは2年前、若い母親とその子どもを中国に売り払った事件に加担した容疑で保衛部に連行された。情報筋によると、李さんは人身売買のブローカーではなく、何らかの成り行きで事件に加担してしまったようだ。家族が1万元(約16万円)のワイロを払ったおかげで無事釈放された。

ところが昨年12月、当時の捜査担当者が再び李さんのもとを訪れ、「事件はまだ終わっていない」と告げ、「中国に送ったのは2人だから、1人あたり1万元だ、さらに1万元をよこせ」とさらにワイロを払うよう脅迫したというのだ。李さんは、再び連行されて処罰を受けるかもしれないとの恐怖心から、頭がおかしくなってしまった模様だ。

それもそのはず、北朝鮮の捜査機関は、暴言や拷問で容疑者を痛めつけ、時には「処刑する」と脅しながらワイロをむしり取るのが常套手段だからだ。

(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)

保衛部がなぜこんなことをするのか。それは、違法行為が減少しているからだ。

当局は、国境地帯の統制を強化し、脱北者、ブローカー、密輸業者への締め付けを強めている。こういうときはおとなしくして嵐が過ぎ去るのを待つのが北朝鮮の人々が体得した生活の知恵だ。そのため、違法行為が影を潜めてしまった。保衛部は、違法行為が減って喜ぶどころか、ワイロをせびるネタが減ってしまい、苦境に陥った。その打開策が、過去のネタでカネをむしり取るというものだった。

茂山の人々はかつて、鉱山が生み出す莫大な利益の恩恵を受け、北朝鮮の中では豊かな暮らしをしていたが、制裁で鉱山の操業が止まったことで、苦境に立たされた。労働者は子どもを置き去りにして、相次いでヤマを去る有様だ。経済的苦境が保衛部の職員の暮らしにも影響を与え、さらなるゆすりたかりに走らせる。

1万元ものワイロを支払う経済的余裕がない李さんは、金策のために家を売り払うしかない。しかし、こんな真冬に家を失えば命にもかかわる。一体どこに行けばいいのかと頭を抱えているという。

家族の誰かが脱北して韓国に住む人は、保衛部の格好の餌食となっている。

両江道の金正淑(キムジョンスク)郡に住む女性は、韓国に住む夫から仕送りを受け、裕福な暮らしをしていたが、自身も脱北しようとした容疑で保衛部に逮捕された。半年後に5万元(約81万円)ものワイロを渡してようやく釈放された。

保衛部は、定期的に上納金を払う条件で見逃す場合もあれば、逮捕して拷問で痛めつけた上で多額のワイロをむしり取る場合もある。前者の場合、定期的に決められた額のワイロが入ってくるというメリットがあるが、取り締まりの強化で、韓国に住む脱北者と北朝鮮の家族の間の通話や送金が困難になり、「ネタ」が減ってしまった。そこで、一気に多額のワイロが手に入る方法を使った模様だ。

韓国から北朝鮮への仕送りの総額は、わかっているだけでも2018年の1年間で3億ウォン近い(北韓人権情報センター調べ)。

そんな保衛部のやり方が知れ渡り、地域住民は「メンツをかなぐり捨てて、住民の過去の罪まで持ち出して金儲けに没頭している」と激しい非難の声を上げている。



北への仕送りの元が日本を含めたそれ以外の国であれば、日本の場合は、在日と言う、北も認めた住人が存在している以上、そこからの仕送りは北としても「公式」に認めているのでしょうが、韓国からと言うのは、しかも、脱北者からと言う事が明らかになっていると言う状態での仕送りがまかり通っていると言うのは、北の建前としてはいかがな物でしょうか。
結局の所、それは建前としてはともかく、本音レベルでは、そうした物を抑止しようなんて事は本気で思っていないと言う事ではないでしょうか。結局金になればと言うのが本音で、そのためならば、脱北もひそかに認めていると言うのがこの国の本音だと言う事なのですな。
そもそも、その脱北自体が、スパイを潜入させるための偽装的な要素だってあり得る訳だし、脱北に連なる諸所の悲劇と言うのも、案外、そうした金のやり取りありきのなれ合いで成り立っているのではないでしょうか。
保衛部とやらが、金のためにありきで、必ずしも本来の然るべき役目に対して真剣になっていないと言うのであれば、脱北に関しても、どこかで裏取引があるのではないかと勘繰っても間違いないでしょう。そこには必ずしも残った家族、親せきに対する威嚇と言う物が必要とは限りません。


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