「自分が好きなアニメやゲームに出る声優になりたい」という動機は失敗の元…“声優になりたい”人が声優専門学校に通ってはならない“納得の理由”2019年以降新人声優のデビューはほぼ「0」…それでも声優専門学校に生徒が集まり続ける“奇妙なワケ” から続く
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声優はいまや若者にとって、憧れの職業のひとつであり、「自分が好きなアニメやゲームに出ている声優になりたい」という思いを抱く人は少なくない。しかし、『シティーハンター』や『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『ラブライブ!』などの人気作品を担当した音響監督・音楽プロデューサーの長崎行男氏は、「安易な動機で声優専門学校・養成所に通うことはおすすめしない」と語る。
声優になりたいと考え、声優専門学校・養成所に通うことは自然な流れなようにも思えるが、なぜ同氏はそうした進路をすすめないのか。ここでは、長崎氏の著書『 埋もれない声優になる』 (星海社新書)の一部を抜粋。声優志望者へのメッセージを紹介する。(全2回の2回目/ 前編を読む )
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かつて声優の仕事をしていた人たちはお芝居や演技をすることが好きで、小劇場活動などで実際に演技をしていて、アルバイト的に声優の仕事を体験し、結果的に声の演技が自分に合っていると判断した人たちでした。そういう人が外画の吹き替えの業界に入ったりアニメのキャラクターに声を入れたりしていました。ですから、その多くがテレビドラマに出演したり、舞台の活動も並行してやっておられました。要するに、「俳優」活動の一部に、「声優」としての仕事があったわけです。
ところが、時代を経るにつれて、アニメやゲームという媒体により「声優」という存在がクローズアップされ、そこだけを見て声優になりたいと思う人が増えました。するとその人たちは芝居の経験が皆無ですから、どうやれば声優になれるのかが分かりません。そのノウハウを教わりたいというニーズに対応して専門学校ができ、専門学校を卒業した人のために事務所や劇団の設置した養成所ができ、声優になりたいという思いを持った人が次々とそこに入っていくという流れができました。
専門学校や養成所というのは、ある特定の職業に就くための専門的な知識を教えてくれる教育機関です。つまり、義務教育や高等教育を終えた人たちが、将来的に金銭を稼ぐ目的で就職するために必要な知識や技能を習得する場所です。
何かになりたいという「夢」や何かになれたら良いなという「希望」を叶えるために通う場所、あるいは、具体的な「夢」や「希望」はまだ見つからないけど、とりあえず猶予期間がほしいので通ってみようという場所ではないのです。
人生におけるモラトリアム期間を声優の専門学校や養成所で過ごしたいという人を無理矢理引き留めようとは思いませんが、あまりおすすめもしません。
>誰でもなれて
ある意味声優は誰でもなれると言う事はありでしょう。多くの映画、ドラマ、アニメーションのキャストの中には、はなからの俳優や声優でない人と言うのが時たま出てきますから、そう言う意味では、素人でも務まる余地はあるのかも知れません。しかし、そう言うのは、大抵の場合、よそで知名度が高いから、素人でもあえてキャストに採用しようと言う発想があるからでして、はなから声優として大成しようと言うからには、相当な苦労が必要な事では間違いないでしょう。
芸人の場合でも、それだけで贅沢できるほどの暮らしができるようになる者はごくわずかでして、声優の場合は、それ以上に恵まれない場合が多いでしょう。俳優が映画やドラマの監督になると言う事はあっても、声優がアニメーションの監督になると言う事はあり得ない話ですからね。
確かに、専門学校通う程度で済むのであれば、単なる技術者程度で終わるだけで、特定の名前を有する声優になるまでには行かないのです。
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