親補職と言うのは、かつてのわが国で存在していた軍隊内での、特定の条件に合った役職の相称の事であります。
特定の条件とは、天皇直隷にあると言う事でして、参謀総長、軍令部総長、師団長以上の指揮官、司令長官と名の付く役職、軍事参議官などが当てはまり、それらの役職に任命される場合は、宮中に出向いて、天皇と対面の上で任命される事になっていました。
当然、それはあくまで日本での制度ですから、よその国にばっちし当てはまる制度があるとは言えません。少なくとも、君主に会って、深々とお辞儀をして任命証を受け取ると言う事はないでしょう。とは言え、どんな役職が、我が国て言う親補職に当てはまって、君主直隷となるのかと言う点では興味深いと思われますので、その点の所を示して行きましょう。
ここで言う君主とは、具体的な物としてドイツのと言う事ですから、まずはプロイセン国王に的を絞って行きましょう。最も基本的な直隷の役職として上げられるべきは軍団長であります。第一次世界大戦にまで継続する軍団の始まりとなったのは、ナポレオン戦争でして、末期の頃になって編成が始まり、1820年の頃までに近衛軍団を含めて9個軍団が編成されました。当時としてはその下には師団は編成されず、まずは旅団が編成されて、それが後に師団へと拡大して行きました。
長くなったので、続きは次回といたします。(^0^)/^^^^^
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