北朝鮮、核開発の一方でワクチン望む哀れ 軍事パレードで密集つくらせ感染拡大 日本人拉致被害者救出へ正恩氏を情報戦で揺さぶれ【日本復喝!】
これが民主国家なら政権交代だ。中国やロシアのような権威主義国家でも失脚の憂き目を見るだろう。そうはならないところが、独裁国家、北朝鮮の真骨頂である。
何しろ、4月25日に首都・平壌(ピョンヤン)で、「史上最大の大政治・軍事祝典」と銘打って、「朝鮮人民革命軍」創建90年記念の軍事パレードをド派手に開催したのもつかの間、現在は「非常防疫大戦」の真っただ中にあるのだ。
明らかに、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の失政である。新型コロナウイルスの感染拡大を避けるために、一番やってはいけない軍事パレードという密集をつくらせ、その結果の感染拡大である。
核開発やミサイル発射に熱をあげる一方で、国民には薬の代わりに草や木の葉を煎じて飲めと〝指導〟している。やっていることはデタラメを通り越して支離滅裂だ。
朝鮮中央通信(5月29日)によると、発熱者は4月末から5月28日までの累計で344万8880人に上ったが、うち326万700人が回復し「全国的に統制、改善されている」という。出てくる数字はまったく信用できないが、これだけ国内外に向けて騒ぐのは、ワクチン供与などの支援が欲しいとみて間違いない。哀れというほかない。
残念なのは、林芳正外相が5月22日、横田めぐみさん拉致現場である新潟市で、北朝鮮での感染拡大について、「放っておけばいいとは、なかなかならない」と述べたことだ。
人道的見地から支援が必要との見方を示したものだろうが、内容も場所も最悪だ。一方、拉致問題に言及したのは、わずかだったという。
何事にも程度というものがある。ワクチンなどの支援は即、「金正恩体制の強化」となる。他国の支援で浮いた資金が、北朝鮮の核・ミサイル開発に回って日本に照準を合わせてくるのである。
コロナ支援をテコに拉致問題の解決を図る戦略が岸田文雄政権にあるのならまだしも、そうとは思えない。林外相にはもっと想像力を働かせてほしいものだ。
北朝鮮は閉鎖国家とはいえ、隣国である。どんな変異株が発生して拡大するか分からない。日本への上陸は阻止しなければならない。コロナ感染状況に関する情報収集は引き続き重要だ。
こうしたなか、一刻を争うべきは、日本人拉致被害者の救出だ。それには日本をはじめ国際社会の圧力が欠かせない。特に軍事的圧力は同盟国・米国に頼らざるを得ない。
拉致問題を放置したまま、核・ミサイルの挑発を続け、軍事力を信奉する北朝鮮には、日米両国が結束して経済、軍事両面からの圧力を強め包括的解決の道を探るしかない。
筆者は、日本人拉致事件をめぐる外務省局長級による日朝赤十字会談が開かれた2002年8月15日と、小泉純一郎首相と金正日(キム・ジョンイル)総書記による日朝首脳会談が行われた同年9月17日の2回、平壌を訪れたことがある。
首脳会談後、筆者の監視役男性に、正日氏が拉致を認めて謝罪したことを教えた。あぜんとした彼の様子は今でもよく覚えている。彼は英語でこうつぶやいた。
「私たちは何も知らなかったんですね」
軍事的圧力に加え、拉致被害者の解放に向けた正恩氏の決断を促すためにも、北朝鮮内部を揺さぶる情報戦にも力を入れる必要がある。 =おわり
■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。警視庁で経済・組織暴力事件を担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップ、政治部次長を歴任。この間、米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や2度の訪朝など現場取材がモットー。主な著書に『チャイニーズ・ジャパン』(ハート出版)、『日本が消える日』(同)、『日本復喝!』(同)など。
タイトルでは「望むとはありましたが、本文中では決してかの国がそのような事を表明しているとは言えません。
そうでなくても、ああ言う終始高飛車の国に何を与えても、決して感謝などされないで、むしろ我が国が与えるからもらってやったとか、過去の大罪に対する謝罪の微々たるひとつくらいにしか見られないでしょう。いやいや、それだけにとどまらず、普段からしてかの国では自国民の尊重などしない物でして、それを思えば、ワクチンを投与された者をひそかに殺して、我が国が与えたワクチンは毒だったと言いがかりを付けるだろう事は大いに推測できる事です。
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