歴史的統合! オランダ陸軍すべての作戦基本部隊ドイツ軍指揮下に ロシア脅威が影響か?オランダ陸軍3個旅団すべてドイツ陸軍に隷属ドイツ連邦国防省は2023年3月27日、オランダ陸軍の第13軽旅団がドイツ陸軍第10装甲師団の指揮下に入ると発表しました。
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これは、オランダとドイツの安全保障協力体制のさらなる拡充を目指すもので、来る3月30日(木)に両国の国防トップ、蘭カイサ・オロングレン大臣と独ボリス・ピストリウス大臣が協力協定に署名するとのこと。なお、この調印式にはドイツ陸軍から同軍監察官のアルフォンス・マイス中将が、オランダ陸軍からは司令官であるマーティン・ワイネン中将が、それぞれ立ち会う予定としています。
2023年3月現在、オランダ陸軍には第11空中機動旅団、第13機械化旅団、第43機械化旅団、この3つの作戦基本部隊が編成されています。ただ、第11空中機動旅団は2014年1月にドイツ特殊作戦師団の指揮下に入っており、第43機械化旅団も2016年4月にドイツ第1装甲師団に属するようになっています。
今回、第13軽旅団がドイツ第10装甲師団の指揮下に入ったことで、オランダ陸軍が保有するすべての作戦基本部隊がドイツ陸軍の指揮を受ける形となりました。
ただ、これはあくまでも「従属(隷属)」という形で、安全保障上の効率的な運用を目指しての措置であり、新兵教育や部隊編成までがドイツ連邦軍管理になるわけではありません。
なお、オランダ陸軍には、前出の3個旅団のほかにも特殊部隊(コマンドー部隊)や統合防空部隊、工兵・偵察・NBC防護などを受け持つ地上作戦支援部隊、兵站補給部隊、教育訓練部隊などが編成されていますが、これらは従来通りオランダ陸軍司令部の指揮下にあります。
3つも旅団があれば、独自にひとまとまりにして師団だか、軍団だかにして単独で運用と言う事もあり得ないでもありませんが、とりわけ空中機動旅団の場合は、別個に運用せざるを得ない事から、必然的に分散化は避けられず、その結果がドイツ軍の指揮下に、別個別個に配置されると言う事なのでしょう。
そうした事はドイツの中においてもあった事だし、ある意味別段異常な事ではないでしょう。第二次世界大戦全体として武装SSの部隊が分散された状態で陸軍の一部として従軍したし、空軍の地上部隊の場合もまたしかりでした。
そして、それ以前の19世紀に至っては、ドイツ連邦軍が、諸侯の軍隊の寄り合いで編制されていました。もっとも、こちらの方はこの記事におけるオランダ軍のように分散するまでもなく、ほとんどの諸侯の軍隊はそれ以下の小規模な軍隊でしたから、それらを特定の軍団、あるいはそれ以下に単位に集めてと言うありさまでした。
例えば第8軍団は、ヴュルテンベルク、ヘッセン大公国、バーデン大公国がそれぞれ1個師団を供出して編成されていました。
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