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世界一馬鹿な物語

みなさんこんにちは、わが居住地たる関東地方は、元旦以来、ほぼ晴天が続いております。すでに述べたように、今日は、今年2回目の休みでして、いまだ見正月の有様であります。今日は、ようやく、大晦日放送の「風林火山」の総集編に入りました。
まあ、それはさておき、急いで本題に入ります。今回は、昔話考察の2回目として「世界一馬鹿な物語」をお送りします。その元となりますのは「シンデレラ」です。
この「シンデレラ」は漫画の「こち亀」でも、秋本麗子が女性の夢として、単純に羨望の物語とされています。ところが、それに対して両さんは「あんなものは、単なるミス・ユニバーサルのようなもので、主人公が器量よしだから、ああいう結果になっただけで、器量がよくなければ、王子から見向きもされんぞ」と批判的でした。
では、わたしはというと「世界一馬鹿な物語」と称したくらいですから、もっと突っ込んでみたいと思います。
周知のとおり、主人公は、早くして生母を失い、連れ子を有する継母と、その子供たち、すなわち、主人公にとって義理の姉によって嫌がらせを受けます。平成13年度のラジオドイツ語講座では毎月1回、ドイツの物語を紹介していましたが、その中の「灰まみれ」というのが「シンデレラ」に相当する物語でして、その中では、義理の姉たちは、豆を灰にばら撒いて、それを主人公に拾わせていました。ゆえに「灰まみれ」と称されたわけです。
さて、お城では、王子の后を決めるための舞踏会が開かれることとなり、継母は、自身の娘を玉の輿にすべく、送り出します。当然、シンデレラは残されるわけですが、ここで見る分では、主人公の家はそこそこに裕福だったようですが、よこしまな継母のために主人公は女中のごとき身分に落ちぶれていたわけです。
そうした失意の主人公のために、魔法使いが、かぼちゃの馬車をしたてて、主人公を舞踏会に送り込みました。ただし、夜半過ぎになると魔法は解けるので、それまでには撤退すべしという条件で。果たして、主人公は王子の歓心を受くこととなり、次回の舞踏会の折にも、やってきた主人公がよその男と躍らせないよう、かっさらうほどのご執心でした。
ご存知、この後、夜半過ぎになって主人公は片一方の靴を脱げた状態で撤退を行います。彼女に執心の王子は何とか彼女を見つけ出そうと、その靴を手がかりにするわけですが、多くの女性が玉の輿を狙って、自分こそが、と名乗り出てきます。早い話がうそつきですね。
物語では、その靴は主人公以外には合わないものとして、足実検によってことごとく別人だとして斥けられてしまいます。
よくよく考えてみれば、この段階で、王子の馬鹿っぷりが現れているではないでしょうか。こういう場では、何も靴を手がかりに足実検などせずとも、首実検で良いのではないでしょうか。何しろ、彼はよその男と躍らせないほどに主人公に熱心だったのではないでしょうか。シンデレラと踊っていたとき、どこを見ていたのでしょうか。相手の顔を至近距離から拝むには格好の状態ではなかったのでしょうか。それとも、彼は足フェチで、足を見ていたのでしょうか。
このあとに、彼の馬鹿っぷりがエスカレートします。何とか、主人公の住居をかぎつけたところ、継母が、チャンス到来とばかり、件の靴に合わせるべく、まずは長女の足の指を切ってしまいます。
普段の主人公は灰まみれ状態で、舞踏会に登場したときの垢抜けた状態とは異なっていますが、それでも、王子が、意中の異性を見抜けないというのも、あまり良い気分ではありませんが、だからといって、件の靴に合った足を持っていると自称した別の女性と間違えるとは、王子の馬鹿はここに極まれりというべきでしょう。しかも、彼は2度も間違えました。先の長女の妹はかかとを切って、でっち上げを行いましたが、いずれも、王宮へ出向く途中、足から血が出てとまらない状態になってようやく気づく有様でした。
まったくもう、意中の異性の顔なんだから、しっかり覚えときなよ。

まあ、こんなことを書いてみましたが、それをいうならば、「遠山の金さん」なんかは「世界一馬鹿ドラマ」かも知れませんね。
このドラマでは、毎度毎度、桜吹雪の刺青を見せ付けられて主人公に痛めつけられた悪者たちが、奉行所に引き立てられて、そのときとおんなじ顔をした男、すなわち遠山金四郎が正面にでても、再び桜吹雪を見せて初めて同一人物だと気づく馬鹿っぷりを示していますからね。
いやいや、悪者どもは、それが1回限りだからまだしも、レギュラーで登場する北町の若い同心の場合は、頻繁に、奉行と金次に会う機会があるわけですから、こちらは、もっと不審がらなくてはいけません。
ヽ(゚ ∀゚ )ノ ㌧㌦!
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