「利益認識の乖離」第282回目です。
クリント・イーストウッド主演の「ハート・ブレイク・リッジ」では、主人公のハイウェイが、新たに赴任した偵察小隊において、兵士を厳しく訓練して彼が主張した通り、命知らずの兵士に仕立てていきます。もっとも、最初のころは兵士たちはだらけていて、これからもそうしただらけた状態でいられる事を望んでいた物でして、ハイウェイとしては、そうしただらけた状態を払しょくする必要がありました。
自分らがこれからもだらけていられる事を望んでいる兵士たちにとっては、頭はそれに見合ったぐうたらである事が望ましいはずでしたが、そうした願望に反してハイウェイは相当な「勤勉」な人間だった物だから、兵士たちは、いきなりへきえきさせられる状態に追いやられた物でして、それでもハイウェイの望んだように勤勉に行動はさせられていました。もちろんそれはいやいやの物でしかなく、彼らとしては何とかハイウェイに退散してもらうか、おとなしくなってもらうかと言う事を目指したのです。
そうした彼らの願望をかなえるための最後の切り札として大男のスウェードが刑務所から帰還した事でした。本来ならば、そのような大男の元で大抵の人間は打ちのめされてしまうはずでして、ましてやスウェードにしてみれば、ハイウェイは見知らぬ存在ではなく、先日の遺恨を晴らす機会だとして、ハイウェイとの再会を果たすのでしたが、ハイウェイは前回同様、簡単にスウェードを倒してしまいました。
この事によってスウェードですら、ハイウェイにあらがう事の無理を悟ってしまって、これでまた刑務所に戻るのかとあきらめてしまいましたが、ハイウェイ自身は余裕綽々でして、他の連中と一緒に自分に従って訓練に励む事を要求するのみでした。他の連中に至ってはなおの事でして、ハイウェイにあらがっても無駄だと言う事がまず定着してしまったからなのでしょうが、もはやハイウェイにあらがってだらける事をやめてしまいました。
こうしてハイウェイは小隊内においてはある種のトラブルの種をなくして行きましたが、一方の大隊長との関係は依然そのようにはならないと言う事態が起こりました。大隊長のパワーズは杓子定規の傾向があって、兵士としては優秀でも、ある種の秩序に外れる傾向があるハイウェイを決して好意には思っていなかったのでした。パワーズにしてみれば、自分が定める秩序の中に収まってくれる部下の方が好ましかったのです。
長くなったので、続きは次回といたします。(^0^)/^^^^^
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