みなさんこんばんは。今日は「史上最大の潜水艦隊・デーニッツ伝」21回目となります。どうやら、この時点で歴史カテゴリー最大の物となる事確実ですな。
戦前レベルでは、ゲーリングの方がデーニッツよりもはるかに恵まれていた環境にあった事を考えれば、ゲーリングは馬鹿だなぁとみなす事は容易です。なぜ、航続力の大きい戦闘機、爆弾搭載量の大きな爆撃機、対艦攻撃能力を意識した諸所の航空機ないしは航空部隊の充実を怠ったのはなぜ?
しかし、所詮は当時のドイツで対英戦争などそれほど重要視されていなかった風潮が強かったためで、ゲーリングもそうしたノーマルな発想の側の1人でしかなく、ただ、デーニッツだけが例外と言う有様では、空軍が対英戦争を前提とした編成に至らなかったのは別段異常でもありますまい。
大戦が始まってからも、ドイツにとって対英戦争は抑え目にする事に努め、フランスとの講和がなった後になっても、対英講和を望んでいました。もっとも、戦力的には、イギリス屈服がかなうと思っており、航空撃滅戦によって迅速にかたを付けられるとみなしていました。
後の英米が戦略爆撃によってドイツの打倒を図った事に比べれば、ドイツは速戦即決をモットーとしていた訳で、航空撃滅戦によってイギリス本土への足掛かりを掴もうとした訳です。
しかし、9月になっても決定的な勝利は得られず、ついに本土上陸作戦は中止が決定されました。そうなって来ると、これまでの損害の大きさから空軍はこの後も本土への空襲を行う物の、その規模は縮小傾向に向かいました。
始めから空軍が対英戦争を前提とした軍備を行っていたならば、もっとましな成果がもたらされていたでしょうが、今や損害の補充すらてんてこ舞いとなり、次の年に行われる対ソ戦争に動員する兵力の強化など望みなき物となりました。いわんや、対英戦争にふさわしい航空機の実用化は険しい物があり、ここに至ってようやく潜水艦作戦が対英戦争の切り札として脚光を浴びるようになりました。
戦前からデーニッツは対英戦争を前提とした作戦を計画し、それにふさわしい大きさの潜水艦を決定していたので、後は、その潜水艦の量産が進むのを待ちながら、いまだ小規模状態の潜水艦隊を以てイギリス商船攻撃にいそしむのでした。
思えばドイツ潜水艦隊の充実は大戦長期化を予測させる物だったと言う事でしょう。この辺の所は、英米がドイツ相手に行った戦略爆撃といい勝負と言えましょう。
長くなったので、続きは次回といたします。(^0^)/^^^^^
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テーマ : 歴史 - ジャンル : 政治・経済
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